
2025年5月26日、東京都千代田区のJICA麹町本部にて、モルドバ共和国のルドミラ・カトラブッガ農業・食品産業大臣が来日。農業分野における日本とモルドバの関係強化を目的としており、特に日本市場で注目度が高まっているモルドバワインの紹介が行われました!

ルドミラ・カトラブッガ大臣
「ワインを通じてモルドバの空気や歴史を味わってほしい。」と延べた。大臣は今回初めて日本を訪れたそうで、日本食も堪能されたそうです。
「モルドバのワインは和食とも好相性、とくに白ワインは刺し身や焼き魚、赤ワインは国産牛と合わせた際にとても美味しかった」とも話されていました。
「ワイン文化のゆりかご」モルドバが誇るワインの魅力

モルドバは、約5,000年前からブドウ栽培とワイン造りが行われてきた「ワイン文化のゆりかご」とも呼ばれる国です。世界的に希少で肥沃なチェルノゼム(黒土)が広く分布し、ブドウ栽培に理想的な環境が整っています。また、日照が豊富で降水量が少ない気候特性に加え、病害の発生が比較的少ないため農薬の使用を最小限に抑えた「自然派ワイン」としても注目されています。さらには一人あたりのブドウ畑面積が世界一。
ギネス世界記録にも登録されている全長200kmを超える地下ワインセラー「ミレシュティ・ミチ」は、モルドバのワイン文化の象徴であり、現在も約55kmがワイン貯蔵庫として使用され、世界最大のワインコレクションを誇ります。家庭でのワイン製造が認められるなど、ワインが生活に密着している点も特徴です。2023、2024で対日ワイン輸出量が2倍になっている。現在一番注目されるワイン生産国の一つです。
JICAの支援が日本市場での成功を後押し

JICAはこれまで、モルドバに対して農業分野を筆頭に、保健や中小企業振興といった分野で協力を行ってきました。2023年度には、モルドバ産ワインを中心とした農産加工品の輸出力強化に向けた調査を実施し、モルドバワイン協会や駐日モルドバ共和国大使館と連携。2024年3月には農業省、モルドバワイン協会会長、ワイナリー代表者を招へいし、ビジネスマッチングや日本のワイナリー視察などを行いました。
これらの取り組みの結果、2024年3月にはワイン協会日本支部(Wine of Moldova Japan)が設立され、日本での販促活動が展開されました。その結果、2024年の日本向けワイン販売量は前年比17%増の246,000L、販売額はUSD建てで61%増と大幅な成長を遂げています。
モルドバワインの今後に大注目!

モルドバワインの味を一言で表すと「今まで飲んだことないワイン」と感じるものがとても多いのが特徴だと筆者は感じました。
モルドバの気候の特徴である、日照量が多く四季がある点が、ワインに最適で、さらにはモルドバの特別な土壌でしか生み出せない個性的で風味豊かな味わいがとにかく印象的でした。
モルドバでは家庭で自家製ワインを作ることもあるほど、ワインが身近で、食卓には毎食ワインがある。これほどまでに歴史もあり、今までにはない味わいのワインが、まだ日の目を見なかったことは奇跡でしかありません。今後、世界的トレンドになること間違いなしのモルドバワインの今後に期待しかありません。
現在イオンリカーでは、いち早くモルドバワインの取扱が始まっています。今後さらなる販売店が増えることを祈るばかりですね。