【インタビュー】RIKACOさんが2人の息子からもらった愛と言葉 子育てを通して見つけた“本当にやりたいこと”

タレントであり起業家としても活動するRIKACOさん。9月27日と28日の2日間にわたり、自身が主催するイベント『LOVE GIVES LOVE Gathering(ラブ ギブス ラブ ギャザリング)vol.3』を東京・北青山のワールド北青山ビルで開催しました。

RIKACOさんは2020年に、「より良い社会と自然環境を保ち続けること」を目指し、ライフスタイルブランド『LOVE GIVES LOVE(ラブ ギブス ラブ)』をプロデュース。未来の世代のために「今、私ができること」に取り組み、「セルフラブ」の考え方のものと、自分を理解して心と体が健康でいられるようになるための講座やワークショップも開催しています。また最近では静岡県・熱海市にスタジオやセカンドハウスを持ち、YouTubeチャンネル『RIKACO LIFE』で自身のライフスタイルも公開しています。

今回パラコネニュース編集部は、タレントやモデルだけでなく実業家としても活躍するRIKACOさんをインタビュー。『LOVE GIVES LOVE』の事業を始めたきっかけや、自身を支えてくれる2人の息子との関係について語っていただきました。

アパレルブランド立ち上げで実感した新たな得意分野「エンタメ以外の才能が開花したのを感じました」

RIKACOさんが主催する『LOVE GIVES LOVE Gathering vol.3』は、「Self LOVE」がコンセプト。3回目の開催となる今回は「Be You. Be Well. Be Loved. (自分らしく、健やかに、愛されて)」をテーマに掲げ、会場にはビューティー、ヘルスケア、ライフスタイル、フェムケア、コスメ、スキンケア、ジュエリーなど、アースフレンドリーかつ”女性のエンパワーメント”を支える約40のブランドが集結しました。イベントの収益の一部は、長野県の養護施設に寄付されます。

――RIKACOさんが『LOVE GIVES LOVE』を立ち上げを始め、現在の活動をするに至ったきっかけを教えてください。

「50歳頃まで約15年間、通販の『ディノス(dinos)』さんで、洋服のブランドを立ち上げて運営していたんです。もともと長男が生まれた時に、友だちと初めて子ども服のアパレルブランド『N&M works』を作ったんですよ。本当に訳も分からずやっていて、ご縁があって代官山に小さな店舗を持てることになりました。試行錯誤してやっている時に、ディノスさんが子ども服を通販で始められていて、『RIKACOさんの子ども服を通販雑誌に載せたい』と飛び込んで来てくれたんです」

――モデルやタレント時代から実業家の道も踏み出していたのですね。

「ただ私も当時、洋服を自分がプロデュースしたり作ったりなんていう頭が全然なかったし、やっぱりアパレルなんてやったこともない素人だから、お洋服がちょっとずつ売れ出してはいるけど、お金を回すのは大変でした。子ども服を始めて3年ぐらいたった時に、『この先どうやっていけばいいんだ』という壁にぶつかって、ディノスさんに逆プレゼンに行ったんです」

――逆プレゼンですか?

「そうです。『N&M works』だけの通販カタログを作ってもらえないかという相談をしました。するとディノスさんから、『子ども服だけだと厳しいから、大人服も一緒に提案するカタログはどうですか』とアドバイスいただいたんです。その時は、現状を打開するために『やるしかない』と思って。本当に右も左も分からなかったけど、大人服も一緒に作ることで専用の通販カタログを作ってくださるなら、自分の中でも『その条件でできるならやるしかない!』と思って始めました。そうしたら、ブランドを閉じる1年前に売り上げが10億円まで行ったんです。15年かけてね。毎年、洋服を提案する中で、自分のエンタメ以外の才能が、洋服の部分で開花したのを感じました」

――自分でも気づかなかった得意分野が発見できたのですか。

「本当にいろんな経験をさせてもらって、それがライフワークになったところがあります。『N&M works』は、エンタメで稼いだお金とは別に、別軸で小さな会社を持って従業員も雇ってディノスさんと契約して動かしていたから、そういう経験から『結構できるかも』という体感を得ました」

――アパレルブランドからどのように『LOVE GIVES LOVE』に繫がっていったのですか。

「ブランドを閉める間際、『洋服を作り続けるのもどうなんだろう』と思うようになっていた頃に、自分の生活の中にオーガニックやアロマというキーワードが入って来て、“自分の大切なもの”が分かってきました。そこからオーガニックやアロマのブランドを作る経験をして。当時はまだ『LOVE GIVES LOVE』の立ち上げは考えていませんでしたが、そうこうする内に子育ても手がかからなくなってきて、自分の時間ができるようになったんです。時間ができたから、『自分が好きなことを学びたい』と思って、そこから資格を4個、5個くらい取りました。最初にオーガニックやアロマのブランドを作った時は、私自身アロマの資格を持っていた訳でもなく、感覚でやっていました。でも物づくりをするには、『自分が知識を蓄えないと説得力がない』ということを経験して、資格を取ったんです。それが後々、今の『LOVE GIVES LOVE』に繋がった形です。コロナと同時の2020年に始まったから、もう5年目に突入しています。小さい規模で、『できることやってみよう』というところから、スキンプロダクトを作り始めたという流れです」

『LOVE GIVES LOVE』もYouTubeも息子たちから提案「人の役に立つことをしなさい」

――モデルやタレント業に子育て、そして実業家。マルチタスクをどうやってこなしているのですか。

「多分、私はキャパシティーがあるんだと思う。いろいろなことをやっても、それでパンクしていないから。でも人それぞれのキャパがあるから、無理なことはしない方がいいと思うし。でも、いつも大変ですよ。だけど自分の身を滅ぼすまでの大変さではないです。今までシングルマザーとして2人の子育てをしてきて、両親も抱えていたし、生活や子どものこともいろいろあるから、とにかくそこにすごくエネルギーを注いでいました。今はやっと、“やりたいこと”ができています」

――それまでは、どういう思いで仕事をしてきたのですか。

「当時は、『子どもたちのために人生を生きていく』というのが、イコール、『稼ぐ』ということでした。例えば子どもたちには英語で教育を受けてほしかったから、夏休みは海外に連れて行っていろんな経験させたいと思っていました。自分が子どもの頃に体験できなかったことをやらせてあげたかったし、グローバルな感覚を持って育てたいと思っていたから。だから、“お金がかかる道”を選んじゃった。自宅もいろいろとお金がかかることが多かったけど、全てやっぱり、息子たちに注いできたというか。『自分が子どもの頃に経験できなかったことを子どもたちにやってあげたい』という思いだけでした。それがすごい、パワーになっていたんじゃないかな」

――息子さんたちの存在が力になって突き進んでこられたのですね。

「でも子育てが落ち着いた頃に子どもたちから、『そろそろゆっくりしてください』と言われたことがあって。それと同時に彼らから、『仕事が好きなんじゃない?』って言われたのね。私は『仕事が好き』って絶対に思いたくなくて、『仕事は大変だし辛いし!』ってずっと思っていたんですよ。『子どもたちを食べさせるためにやってきたのよ!』って思っていたけど、逆に子どもたちから、『いや、実は仕事が好きだよね』と言われた時に、新しい発見があったというか。『あれ? 私は仕事なんて大嫌いって思っていたのに、いろいろやってきたことって、好きなことだったのかも』って、やっと認められるようになりました」

――息子さんたちの言葉が気づきになったと。

「この『LOVE GIVES LOVE』を立ち上げる時に次男から、『今更立ち上げるんだから、自分のお金儲けのためになるようなブランドじゃなくて、人のために、地球のためになるブランドを立ち上げるなら賛成だ』と言われたんです。『世界中のそういう人たち見てごらんよ。みんな世の中のためになることしているよ。グローバルな視点で見た時に、目先のことだけを見て物を作ったり売ったり、自分だけが豊かになる生活はいらないでしょ』って。『世の中にいいことを。そのコンセプトを失わないようにしてくださいね』と言われたんですよ」

――次男さん、達観されています!


「その時に、『確かにそうだな』と思って。今回のイベントや寄付も、次男にそう言われたことが力になっていますね。いつも息子たちがキーワードをくれます。例えばYouTubeの開設も、私は全くやる気はなかったけど、長男が『テレビもだんだん大変になっていくから、YouTubeで自分のライフスタイルを提案していくと、共感してくれる人ができるんじゃないか』と提案してくれて。ブランドの立ち上げやYouTubeを始めたのも同じ頃。次男はブランドを立ち上げる時に『人の役に立つことをしなさい』と言うし、長男は『お母さんのライフスタイルってすごく素敵なんだから、オープンに人に見せていいと思う』と言ってくれて、最初の1年ぐらいはYouTubeを手伝ってくれました。いつも彼らが私の人生を支えてくれていて、やる気を出してくれるんですよ」

――RIKACOさんの応援団ですね。

「テレビに出演していたある時期、“すごくハードなRIKACO像”というのが一人歩きして、子どもたちもきっと嫌な思いをした時期があったと思います。長男が高校生ぐらいの時に、私がたまたま自分に対する批判を見てしまって、『こんなことを言われているんだね』と、ポロっと長男に言ったことがあるんです。すると彼が、『悪口だろうが褒め言葉だろうが、人がお母さんに目を向けてくれている証拠なんだから、仕事としては成立しているじゃん。振り向かれもせず、何も言われないような存在だったら、そんな寂しいことないんじゃない?』と言ってくれて。『人の悪口とか、はけ口になっているって、すごいことなんじゃないの?』と言われたんですよ。そういう考え方もあるのね……と思って、『本当の私を知っているのが家族でいてくれたら、別にそれ以外いらないよね』と思えるようになりました。YouTubeもやっていくうちに、すごく評価を得るようになって、逆に今はそれがあるからPRの仕事や番組もいただけるようになりました。だから私のパワーの源は、2人の息子なんじゃないですかね」

家族にパワーをもらいながら、自分のやりたい道を突き進むRIKACOさん。「セルフラブ」を人々に広めていくための挑戦は、これからも続いていきます。

■RIKACOさんYouTubeチャンネル『RIKACO LIFE』

RIKACO LIFE
「RIKACO LIFE」内では きれいに歳を重ねよう~をテーマにファッション・食・美容…etcここでしかお伝え出来ない本音を発信していきます。♡チャンネル登録はこちら♡LOVE GIVES LOVE♡RIKACO official Ins...

この記事を書いた人
コティマム

パラコネニュース編集長。元テレビ朝日芸能記者。現在も『ENCOUNT』や小学館『DIME WELLBEING』『Yahoo!ニュースエキスパート』など有名媒体で歌舞伎や舞台、芸能イベント、企業・経営者を取材中。芸能人や著名人などインタビュー経験多数。執筆記事1.2万本以上。取材は5300回以上。パラコネニュースでは“バズり”を知っているインフルエンサーやライターが、“次にバズる”最新情報をお届けします♪

コティマムをフォローする
エンタメ
スポンサーリンク
シェアする
タイトルとURLをコピーしました