
松竹は13日、歌舞伎座『四月大歌舞伎』(4月2日初日)の夜の部で上演される『浮かれ心中』の特別ビジュアルを公開しました。父・十八世中村勘三郎の遺志を継ぐ中村勘九郎さんが、満を持して歌舞伎座で同演目の初主演を飾ります。
井上ひさし原作、伝統と笑いが融合した傑作喜劇

(C)松竹
『浮かれ心中』は、作家・井上ひさし氏が第67回直木賞を受賞した初期の代表作『手鎖心中(てぐさりしんじゅう)』を地本に、十八世中村勘三郎が歌舞伎として初演した物語。江戸文化の爛熟期を舞台に、注目を集めるためなら手段を選ばない材木問屋の若旦那・栄次郎が巻き起こす騒動を描いた抱腹絶倒の喜劇です。
平成9(1997)年の初演以来、再演を重ねてきた人気作が、いよいよ中村勘九郎さん主演で歌舞伎座の舞台に登場します。勘九郎さんはこれまで明治座や大阪松竹座で同役を勤めてきましたが、歌舞伎座での主演は今回が初めてとなります。
笑顔の“心中”ビジュアル公開、見どころは「ちゅう乗り」

(C)松竹
今回公開された特別ビジュアルでは、罪人の証である「手鎖」を受けながらもどこかうれしそうな表情を浮かべる勘九郎さんと、弟・中村七之助さん演じる美しい花魁・帚木(ははきぎ)の姿が映し出されています。心中へと向かうはずの白装束に身を包みながら、手を合わせて笑みを浮かべる勘九郎さんの姿は、本作ならではのユーモアと熱量を象徴しています。
また、劇中では歌舞伎座の空間を存分に生かした“ちゅう乗り”が披露されることも決定。桜が舞う季節にふさわしい、華やかで心浮き立つ演出に期待が高まります。
共演には、前回の大阪公演に続き花魁・帚木を勤める七之助さんに加え、栄次郎と夫婦になる娘・おすず役には、八代目尾上菊五郎さんが登場。美しい女方たちの競演も、舞台に一層の彩りを添えます。
『四月大歌舞伎』は4月2日(木)から27日(月)まで歌舞伎座にて上演。チケットの一般前売りは、3月14日(土)午前10時から。


