【ドラマレビュー】佐野勇斗の“本気”の役作りに注目!『君の好きは無敵』第3話、松本若菜の「好き」が意味するものとは

松本若菜が主演を務め、佐野勇斗が共演するTBS系火曜ドラマ『君の好きは無敵』(毎週火曜 後10:00)の第3話が放送された。
本作は、「かわいい」も「好き」もよくわからない元コンサルタントの草壁杏奈(松本)と、偏屈なキャラクターデザイナー・瀬尾深月(佐野)が、大人気キャラクターの誕生を目指すお仕事ラブコメディ。第3話では、新キャラクター誕生に向けた2人の奮闘と、長年キャラクター制作に携わってきたプランナー・廣瀬(藤井隆)の大きな決断が描かれた。
※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

スーツ姿の“偽コンサル”と、垣間見える瀬尾の優しさ

第3話の前半では、怪我でペンが握れなくなった瀬尾が、杏奈の代わりに偽コンサル、として営業に向かう波乱の展開が描かれた。スタイリッシュにスーツを着こなすビジュアルとは裏腹に、敬語もまともに使えない瀬尾の“ポンコツぶり”が露呈するコミカルなシーンは、佐野の新たな魅力を引き出している。
一方で、2人が初めてゆっくり食事を共にするシーンでは、瀬尾の不器用な優しさが光った。杏奈がコンサルタントとしての苦い過去を打ち明けるきっかけとなったこの食事は、瀬尾が自ら誘ったものである。ぶっきらぼうながらも心の変化が垣間見れる瞬間であった。互いの過去や価値観を知ることで、ちぐはぐだった2人の心の距離が着実に縮まった大事なシーンであった。

睡眠時間を削った役作りが光る作画シーンと、廣瀬の決断

そして第3話の大きな見どころとなったのが、杏奈の資料からヒントを得た瀬尾が、雷に打たれたように新キャラクターを描き上げる作画シーンだ。周りを気にせず一点に集中して生み出す瀬尾の姿からは、『可愛いものが好き』という強い情熱が画面越しに伝わってくる。
佐野自身、少しでも作画シーンにリアリティを持たせるため、多忙で睡眠時間が短いスケジュールの合間を縫って自ら絵を描く練習をしていることを自身のYouTubeチャンネルで明かしている。もちろんドラマ内の全ての絵を本人が描いているわけではないが、未知の領域にも挑戦するその真摯な役作りが、シーン全体の熱量に直結していると言えるだろう。
また、大三島社長(本郷奏多)の利益優先の方針に反発した廣瀬(藤井隆)が、クリエイターとしての、1ミリのこだわりを貫き辞表を提出する展開も描かれ、信念を持った登場人物たちの熱いドラマが視聴者の胸を打った。

新キャラクター誕生。杏奈の「好き」の行方

物語のラスト、瀬尾が完成させた『バレエのチュチュをつけたハイエナ』のキャラクターを見た杏奈は、胸元に雷が走るような衝撃を受け、思わず「…好き」と呟く。
この一言は果たして新キャラクターに向けられたものなのか、それとも瀬尾への感情の変化なのか。作品のテーマである『かわいいキャラクター』が形作られていく過程とともに、2人の間に恋愛要素がどう絡んでいくのか、今後の展開に大きな期待が寄せられている。

この記事を書いた人
にん

調理師歴15年の料理のプロ。保育園、病院での調理経験により「生まれてから最期までの食事」が作れる。保有資格は調理師、栄養士、薬膳指導者®︎、日本中医薬膳師®︎
美味しくて体に良い食事。を作る、見つける、食べることが得意。

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