乾燥やシミ、シワなど、肌悩みは尽きないもの。スキンケアや商品選びに時間をかけている人も多いかもしれません。敏感肌向けスキンケア製品のパイオニアである株式会社ナチュラルサイエンス（本社：東京・中央区）は、同社が運営する北海道白老町にある体験型複合施設『ナチュの森』で、企画展『なるほど！肌とからだチャレンジ展』を9月19日から開催しています（2026年9月末頃まで）。
同企画展は年齢や性別にかかわらず、誰もが楽しみながら正しい肌の知識とスキンケア方法を学べる体験型のイベントです。パラコネニュース編集部は今回、北海道白老町の『ナチュの森』を見学しながら、『なるほど！肌とからだチャレンジ展』を内覧！ 雄大な自然の中にたたずむ『ナチュの森』で、スキンケアの知識や香りのワークショップを体験しました。記事前編では、現在開催中の『なるほど！肌とからだチャレンジ展』についてご紹介します。
敏感肌のためのスキンケアメーカー・ナチュラルサイエンス
ナチュラルサイエンスは1996年に設立された、化粧品や医薬部外品、健康食品などの研究・企画・製造・販売を行う企業です。赤ちゃんから大人まで一緒に使える敏感肌のための低刺激スキンケアシリーズ『ママ & キッズ』や、エイジング敏感肌スキンケアシリーズ『レドナ』などを展開しています。
代表の小松令以子氏自身が、子どもの肌が弱いことを悩んでいたといいます。病院を転々としていた頃に出会ったドクターから、「トラブルの起きにくい健やかな肌に育てるには、毎日のスキンケアと肌に良い暮らしが大切」という言葉を聞き、衝撃を受けました。この体験をきっかけに「一生ものの健やかな肌を育てる」ことを目標に掲げ、共感してくれた研究者やドクターの協力のもと敏感肌のための低刺激スキンケアメーカー・ナチュラルサイエンスを創業しました。製品づくりに留まらず、お手入れの提案を通して開発から製造、販促、コミュニケーションまでを自社一貫体制で取り組んでいます。
実は筆者も、長女を出産した8年前に『ママ & キッズ』のベビーラインの全身シャンプー『ベビー全身シャンプー』や『ベビーミルキーローション』、キッズラインの『キッズヘアシャンプー』、日焼け止めの『UVライトベール』などにお世話になっていました。そのまま大人用ラインの『レドナ』も一緒に使うようになり、初めての子育てに右往左往している中で子どもと自身の肌に向き合うことができたのです。
姉妹会社ナチュラルアイランドは、アロマバスエッセンスやロールオンアロマ、ボディミルクやシャンプーなど、植物の恵みや香りを楽しみながら肌を健やかにすることを目指すアイテムを展開しています。
そしてこのナチュラルアイランドの設立から7年経った2017年、“肌にやさしい水”が湧く北海道・白老町虎杖浜の森の中に、環境に配慮したスキンケア工場『ナチュラルファクトリー北海道』を設立したのです。”水質日本一”にも選ばれた俱多楽湖の地下から湧き出でる『カムイワッカ（神の水）』を商品に活用しています。
翌2018年には、北海道特有の素材を生かしたモノづくりと来場者が楽しむことができる自然豊かな庭園を融合した『スキンケア工園 ナチュの森』を同所にオープン。ナチュラルサイエンスとナチュラルアイランドのフラッグシップ施設として、マグマヨガやトリートメントを受けられる『アクアサロン』、俱多楽湖の湧水や地元食材を使った食事が楽しめる『スマイル食堂』なども併設しています。
2022年にはさらに、旧中学校の校舎をリノベーションした体験型施設『自然と科学のミュージアム 森の工舎』も敷地内に設立。“自然と科学”をテーマに、さまざまな植物の香りを体験できる『香りのラボ』や、ワークショップ、自然と科学の本を通して好奇心を発見する『森の図書室』などを見て回ることができます。
ちなみに小松代表は2018年に第35回優秀経営者顕彰で『女性経営者賞』を受賞しました。
展示物は社員やスタッフの手作り 「キレイって 楽しい」を伝える
『肌とからだチャンレジ展』の開催にあたり、開幕前日の9月18日にはメディア向けの発表会が行われました。小松代表は、「肌は体を健康にして、体を守っているとても大切なものなのに、『一体どうしてそうなっているのだろうか』と考える機会はあまりないかと思います。今回の企画はこの『どうして』というところからスタートしております。肌は我々の健康にもつながるので、体とも結びつけて、この展示会の名前を決めさせていただきました」と説明。「開催にあたりましては、白老町さま、そして（隣接する）登別市さま、誠にありがとうございます」と感謝し、「会場の設営にあたりましては、研究や製造している社員やスタッフが集まって、展示物を作成いたしました」と語りました。
さらに、「今回の私たちの目的は『キレイって 楽しい』というメッセージをお伝えすること。キレイなことを楽しんでいただいて、皆さんが体感していただいて、皆さんのお子さんも一緒に、『一生キレイと楽しい』を肌を通してお伝えするサポートをしたいなと思っております」と、今回のコンセプトを伝えました。
【体験レポ】5つのエリアをまわって肌と体を学ぶ！
筆者も早速、『なるほど！肌とからだチャレンジ展』に入ってみました！ 会場は大きく5つのエリアで構成され、来場者は様々な角度から肌とからだについて探求することができます。小松代表は「ここで楽しんでいただくための目的は、『学んで、知る。そして、チャレンジする』。学んだことを持ち帰っていただいて、ぜひご自宅で実践していただくという、この3つを目的に周っていただく流れを提案しております」と説明しました。
【エリア1：パート1】『肌っていったいなんだろう？』
エリア1は、肌の基本的な構造からターンオーバーの仕組み、美肌菌の働き、ライフステージによる肌の変化までを、パネルや体験装置（チャレンジポイント）を通じて分かりやすく解説するコーナー。『菌バランスシーソー』や『紫外線対策撮影コーナー』など、インタラクティブな展示で知識を深めます。
お出迎えしてくれるのは、肌状態の良い「うる美」ちゃんと、ガサガサ肌の「ガサ子ちゃん」。実際にパネルに触れると肌の質感の違いが伝わり、自分の肌状態と比べて肌質をチェックすることができます。
ボールを投げてみると、ツルツル肌のうる美ちゃんは跳ね返しますが、かさついた肌のガサ子ちゃんにはくっついてしまいます。また乾燥肌、普通肌、しっとり潤った肌の模型もあり、自分の肌と比べて”潤っている状態の肌”を触って体感できます。
肌の内側の仕組みやターンオーバーなどの知識を学べるパネルや、肌内部や表面の状態が視覚的にも分かりやすく展示されています。これらを全て社員さんやスタッフさんが制作されているって、すごいですよね！
さらに肌に良い働きをする『美肌菌（善玉菌）』、増えすぎると肌トラブルを起こす『悪玉菌』、通常は無害でも悪玉菌が増えると悪い働きをする『日和見菌（ひよりみきん）』という、肌環境を左右する3つの菌のバランスの比率も解説。「美肌菌：日和見菌：悪玉菌＝2：7：１」が理想のバランスだそうで、そのバランスの保ち方を天秤を使用して体感することができます。
美肌菌、日和見菌、悪玉菌はに見立てた、同じ大きさで質量の違うボールを用いて、バランスが均等になるようにそれぞれの菌を入れていきます。こうして実際にボールに見立てて自分で菌を入れていくと、菌の理想バランスが分かります。
【エリア1：パート2】自分の肌を知り正しくケア
エリア1のパート2では、自身の肌質をチェックできます。足元の選択肢に沿って進んでいくと、自分がどんな肌質なのか分かります。
この他にも驚いたのは、肌に触れる時の手指の力の強さ。小松代表曰く、「お肌を洗う時は20g以下の力で優しく触れてください」とのこと。この「20ｇ以下の力」というのが、思った以上に軽いのです。
実際に「20ｇ以下の力」を理解するため、『ハダ美』ちゃんの顔がついたスケールに手指をのせてチェックすることができます。ハダ美ちゃんに保湿するイメージで手指を触れると力の強さが数値で表示されます。筆者も軽く触れただけで100ｇを超えてしまい、普段いかにゴシゴシとこすっているかを痛感しました。
【エリア2】スキンケアめいろ
続いて現れたのは、親子で楽しめるダンボールでできた巨大迷路。エリア２では迷路に入ってクイズに答えながらゴールを目指すことで、自然とスキンケアの知識が身につきます。
中に入ると肌に関するクイズが出され、2択から選びます。正解すると次の問題へ進み、全問正解でゴールにたどり着きます。
すべてのクイズに答えることで、自然と肌やスキンケアの知識が身につきますよ。
【エリア3】大人の3大エイジング悩み
エリア３では、『毛穴悩み妖怪 毛穴丸』『しわたるみ悩み妖怪 しわたるみん』といったユニークなキャラクターが、毛穴、しわ・たるみ、しみ・くすみといった多くの人が抱える悩みを漫画で解説。深刻になりがちな肌の悩みも、楽しく学ぶことができます。
【エリア4】ナチュラルサイエンスのこと
エリア4では、ナチュラルサイエンスの思いを掲げたパネルとともに、ナチュラルサイエンスのプロダクトが展示されています。
【エリア5】からだチャレンジ
エリア5は、リンボーダンスやイライラ棒など、体を動かして楽しめるコーナー。準備体操から始まり、ジャンプ力や集中力に挑戦できます。
実際に体を動かして楽しむエリアなので、お子さんにもぴったりです。
イライラ棒は集中力も鍛えられます。体を動かすことで、肌だけでなく体の感覚や筋肉の大切さも実感しますよね。
こうして、大きく5つのエリアを巡ることで、肌や体について知ることができるのです。
「見て、触れて、学ぶ」ことで健康的な生活を育む
『肌とからだチャンレジ展』は、敏感肌や赤ちゃんのデリケートな肌、ストレスを受けやすい大人の肌などさまざまな肌質に寄り添ってきたナチュラルサイエンスが、「日々のスキンケアに悩む人々の助けになりたい」との思いから企画されました。一方的な情報提供ではなく、来場者が自ら体感し、発見することを通じて、健康的な生活を育むことを目的としています。
入場・体験は無料で、家族や友人と一日中楽しめる内容です。
北海道にお住まいの方や、北海道にお越しの方は、ぜひ白老町の『ナチュの森』で開催中の『肌とからだチャンレジ展』に足を運んでみてくださいね。記事後編では、『ナチュラルファクトリー北海道』や「ナチュの森 自然と科学のミュージアム『森の工舎』」の施設の様子もお伝えします。体も心も癒される香り体験や、美しいガーデン、俱多楽湖の湧水を使用したスマイル食堂のメニューなど、素敵なコンテンツをご紹介します。
■『なるほど！肌とからだチャレンジ展』開催概要
| 名称 | なるほど！肌とからだチャレンジ展 |
| 展示期間 | 2025年9月19日（金）～2026年9月末頃 |
| 開館時間 | 午前10時～午後4時 |
| 休館日 | 水曜日・木曜日（祝日は営業） |
| 場所 | ナチュの森 「森の工舎」 |
| 料金 | 入館・体験ともに無料※期間限定の特別イベントについては、別途材料費等が必要な場合があります。 |
■『ナチュの森』公式サイト
https://nachunomori.jp/
■『なるほど！肌とからだチャレンジ展」公式サイト
