
6月18日から23日までの6日間、大阪・阪神梅田本店1階「食祭テラス」で、高知県の“食と文化”を深く体験できるイベント『高知フードトリップ〜乾杯!土佐の宴会開宴〜』が開催されています。

高知といえば、結婚式やお祭り、神事など、さまざまな祝いの席で老若男女が集まり、皿鉢料理を囲んでお酒を酌み交わし賑やかに楽しむ「おきゃく文化(宴会文化)」が有名。さらに、全国で生産量1位を誇るユズを筆頭に、さまざまな柑橘を使い分ける「酢みかん文化」も根付いており、食べるだけではない高知の「学ぶ・語る・遊ぶ」体験が楽しめる特別な企画となっています。

大阪のど真ん中で高知の宴会「おきゃく」を体験!

高知には、誰とでもお酒を酌み交わして親しくなる「おきゃく文化」が根付いています。今回のイベントでは、その「おきゃく文化」を体験してもらおうと、会場内に「おきゃく広場」が登場。周辺のブースで購入した日本酒やビール、高知の郷土料理「田舎寿司」や「芋天」などを持ち寄り、宴会気分を味わうことができます。

特に注目は、あす21日に開催される特別イベント。「土佐のおきゃく」を支えてきた歴代実行委員長4名によるユニット「OKYAKU4」が登場し、高知の宴会に欠かせない座敷遊び(べく杯、箸拳など)や宴会歌をレクチャー。「酒を酌み交わせば一発友達」という土佐流のコミュニケーションを、会場全体で体験できますよ!

食の目玉は「鰹のたたき」と「温かい田舎寿司」
会場には、高知の魅力を感じることができるお店や名産が集結しています! その中の見どころを、一部ご紹介します。

- 本場の味!土佐久礼かつお食堂

高知の食に欠かせない「鰹のたたき」。今回のイベントでは、本場の中でも特に美食家たちが足を運ぶ「久礼大正町市場」から、直送された新鮮な鰹が提供されます。水揚げ後に一度しか冷凍しない「ワンフローズン」製法で藁焼きにされたタタキは、鮮度と旬の旨味が格別! 藁焼き塩タタキ丼や2段盛り丼など、本場の味を堪能できます。
- 高知のソウルフード!温かい田舎寿司

ユズ酢を使った寿司飯に、ミョウガやシイタケなどの山の幸をのせた彩り豊かな「田舎寿司」も登場。急速冷凍技術を駆使し、電子レンジで温めるとまるで出来立てのような風味が広がる「温かい寿司」という、これまでにない新食感のヘルシーな寿司を体験できます。

冷凍とは思えない「田舎寿司」。ユズ酢がしっかりきいたシャリは酸味が強く、こんにゃくやシイタケ、タケノコなどそれぞれの食感とよく合います。

ゴマや生姜がはいったシャリと野菜の風味がマッチして、ヘルシーなのにお腹いっぱい! 冷凍寿司なら、まとめて購入しておいて自宅でも楽しめますね!

カツオのタタキを巻いた郷土料理「土佐巻き」も忘れてはいけません! 高知の名物・カツオのタタキを大葉やニンニクと巻いており、そのままタタキを食べるのとは一味違った美味しさを楽しめますよ。
- 全19蔵の土佐酒と、関西で人気のあの居酒屋も限定復活

2024年に世界文化遺産に認定された日本酒。今回は高知県の全19酒蔵の日本酒が勢揃いし、全蔵試飲が可能というファンにはたまらない企画も。土佐鶴や司牡丹といった有名銘柄から、関西ではなかなかお目にかかれない希少な銘柄まで、唎酒師が選んだおすすめの一本を試飲・購入できます。

さらに、惜しまれつつ閉店した大阪の人気高知居酒屋「とさかな」が、日本酒バーとして限定復活。“土佐酒アドバイザー”の資格を持つおかみの森裕子さんが選んだ利き酒セットと、黒潮町のグルメ缶詰を味わうことができます。
- ストーリーを味わう「黒潮町缶詰バー」と「高知県カルタ講談」
また、元・防災担当職員の友永公生さんが手がけるアレルギーにも配慮した本格的な缶詰を土佐酒とのペアリングで楽しめる「黒潮町缶詰バー」が初出店!

「津波日本一」と想定された防災の町・黒潮町からは、災害時にも希望を届けたいと生まれた「グルメ缶詰」が登場します。

万が一、高知で巨大地震が発生した際、黒潮町では34.4メートルの津波が起こる可能性があると内閣府が発表しています。そこで町は「一人も残さず全員助ける」と立ち上がり、全国発の全戸の避難カルテを製作。さらに備蓄食料として缶詰も作りました。

さまざまな種類の缶詰は、味も本格的な仕上がりに。

「トマトで煮込んだカツオとキノコ」や「鰹と海鮮たっぷりの土佐流・玄米パエリア」、「カツオと筍のアヒージョ」など、日常食としても満足できるクオリティとなっています。

お酒のおつまみになるほど、贅沢なお味! 日頃のおつまみとして活用しつつ、いざという時のために美味しい缶詰非常食を備えておくといいかもしれません。
ポン酢作りで「酢みかん文化」も体験!

その他にも、柑橘を使い分ける高知の「酢みかん文化」を知ってもらうための、ワークショップなども開催。ユズやカボスなどの有名な柑橘から、すでに原木が1本しか残っていない椎名スミカンや、希少なトオユノスなど珍しい柑橘も使用し、オリジナルのポン酢を作ることができます。

ただポン酢を作るのではなく、薬膳・和食文化研究科の百田美知さんと室戸市まちづくり推進課・集落支援員の川島尚子さんが、各柑橘の歴史や味の特徴、また柑橘を使った高知の食文化などを紹介。地元に根付いた食文化を学ぶことができます。

参加者はテイスティングして気に入った柑橘果汁と醤油を自身の好みでブレンドし、オリジナルのポン酢を製作。ポン酢以外にも、好きな果汁を持ち帰ることができます。

会場では、高知の名産の販売や自治体による出展も。

ユズジュースやポン酢、ユズ胡椒などのユズ製品も盛りだくさんです!

22日には、雑誌『メトロミニッツ』編集長の古川誠さんによる「高知県カルタ講談」も開催。自ら高知を旅して制作したユーモアと愛情あふれるご当地カルタで、遊びながら高知の魅力を知ることができます。
高知の「おきゃく文化」や「酢みかん文化」に触れたい方は、ぜひ阪神梅田の「食祭テラス」へ足を運んでみてくださいね!
【イベント概要】
- イベント名: 「高知フードトリップ〜乾杯!土佐の宴会開宴〜」
- 開催期間: 2025年6月18日(水)~23日(月)
- 会場: 阪神梅田本店1階 食祭テラス
- 公式サイト: https://web.hh-online.jp/hanshin/contents/str/img/20250618/event.pdf