
2025年6月25日、パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社は、東京都品川区のパナソニック目黒ビルで、社員を対象としたヘルスリテラシー向上イベント「“みんなで学ぼう DEI+B(Belonging)”―女性特有の健康課題についてオープンに話し合おう―」を開催しました。男女共同参画週間に合わせて行われた本イベントでは、タレントのIMALUさんが率いるポッドキャスト配信ユニット「ハダカベヤ」のメンバーと、女性健康科学者の本田由佳先生をゲストに迎え、女性特有の健康課題への理解を深め、誰もが働きやすい職場環境の醸成を目指す活発なトークが展開されました。
新サービス「RizMo」発表に続くDEI推進への取り組み
パナソニック くらしアプライアンス社は、多様な人材が活躍できるダイバーシティなチームの構築が、事業の持続的成長と顧客価値の最大化に不可欠であると考え、「DEI+B(Belonging)」の推進に積極的に取り組んでいます。今年6月2日には、フェムテック領域で初となる体調ナビゲーションサービス「RizMo(リズモ)」を発表しており今回のイベントは、その取り組みをさらに加速させるものとして開催されました。
イベントの冒頭では、くらしアプライアンス社DEI・組織開発室 室長の小泉朱里氏が登壇し、同社のDEI推進に対する考え方を説明しました。性別や業務カテゴリーに関わらず、誰もが女性特有の健康課題を楽しく学べる場を提供することで、社員一人ひとりが輝ける職場環境を「みんなで創り出す」風土醸成を目指すという、同社の強い意思が示されました。
「RizMo(リズモ)」とは?

パナソニックがフェムテック領域初となる、体調ナビゲーションサービスを発表。リズムモニターと呼ばれる小さな機器をつけて寝るだけで低温期・高温期*の温度変化や睡眠の量・質・リズムを自動で計測。アプリで天気予報のように毎日の変化をチェックできる手軽さも話題に。自分を知ることの第一歩のサービスとして注目されています。
*衣服内で計測した温度の低温期・高温期
https://ec-plus.panasonic.jp/store/page/RizMo/
※ 2025 年 10 月のサービス開始に先立って、2025 年 7 月 7 日より先行サービス開始
「ハダカベヤ」と本田由佳先生が語る女性の健康
イベントのメインコンテンツであるトークセッションには、IMALUさん、メグさん、なつこさんからなるポッドキャスト配信ユニット「ハダカベヤ」と、慶應義塾大学SFC研究所上席所員であり女性健康科学者の本田由佳先生が登壇しました。
「ハダカベヤ」は、「ハダカの声で、価値観をアップデート。」をテーマに、ジェンダー、性、恋愛、結婚、セックス、ウェルビーイング、人種、女性活躍、時事など、多岐にわたる社会課題についてオープンに議論するポッドキャストを配信しています。IMALUさんはじめ、起業家・プロデューサーのメグさん、マーケティングプロデューサーのなつこさんという異業種の3名が、それぞれの視点から女性の健康課題について語り、参加者は真剣な表情で耳を傾けていました。
“当たり前”の辛さに光を当てるハダカベヤの体験談と社員の「あるある」
メイントピックスは、社員約260名から集めた事前アンケートに基づく「あるある体験談」で、「部下 or 同僚の体調不良に気づいても、声をかけていいのか迷う」や「『無理しないで』と言っても、『大丈夫です』って返されて本音がわからない」といった声が寄せられました 。
「ハダカベヤ」のメンバーであるなつこさんは、ご自身の具体的な体験談として、会議中に生理の症状に悩まされたエピソードを披露しました 。生理の2日目くらいに会議が長引き、トイレを我慢せざるを得ない状況になり『漏れているのが分かる』最悪の状態に。会議に集中できず、最終的には椅子を汚してしまい申し訳なさと恥ずかしかったことがある。と当時の辛さを語りました。
その他にも、生理は毎月あることなのに辛いけど仕事に行くことが「当たり前」になっている。コロナ禍で発熱は言いやすくなったが生理や更年期など女性ホルモンのゆらぎに対してはアップデートがないのではないか?
生理休暇はあっても言いにくかったり、使えたとしても2ヶ月連続は言えなかった。生理は毎月あるのに…。
と働く女性ならではの”あるある”話が盛り上がりました。
本田先生からは我慢することは仕事にも集中出来ず良くないこと。性別問わず会議に休憩をはさむことでパフォーマンスが上がる可能性がある。と研究結果を踏まえたアドバイスがなされました。
個人の体調を自分自身が知ること、そしてそれを会社で共有すると性別問わずモチベーションが上がりパフォーマンスが良くなるきっかけになるのではないか。と社会全体の流れが変わるきっかけになってほしいと語りました。
企業の垣根を超えワコール協力の元展示や体調チェックを体験!

イベントでは、ワコール協力のもと、ワコールが展開するフェムケア製品「YOJOY(ヨジョイ)」の展示なども行われ 、「YOJOY」のコンセプトに基づいて、自分を知るための「YojoCheck」を全員で実施しました 。立ってチェックする項目も多く、集中して取り組むため会場は静まり返る場面も。結果は体調の変化や季節によっても変わるそうで、気軽に自分の変化を知るきっかけとなりそうです。
さらに、パナソニックの体調ナビゲーションサービス「RizMo(リズモ)」の展示や 、株式会社リンケージが提供する生理痛VR体験装置「ピリオノイド」を用いた生理痛疑似体験ブースも用意され、多くの社員が疑似体験しました 。
イベントを終え 企業と個人の両面からのアプローチ
イベントに参加した社員からは、「女性の健康課題について初めて知って驚いた」「『長い会議の時は休憩しましょう』と声をかけてみようと思う」などといった感想が寄せられ、「みんなの」というタイトル通り、性別も所属も関係なく、社員一人ひとりが輝くために、健康問題について皆で前向きに考えるきっかけになったと伝えられました 。
ゲストの皆さんからも身近な企業が自分のため、会社のため、社会のために少しずつ考え行動していることが分かり製品もより親しみやすさを持てたと大好評でした。
本田先生からも『皆さん、自分を一番大切に!まずは、かかりつけ医を持ちましょう』と今回のイベントを通して、「知ること」が自分自身、同僚、そして組織全体のケアにつながるというメッセージを強調していただきました。
「みんなで知り合って、みんなで良くする」という理念のもと、パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社は、今後もDEI+Bの推進に積極的に取り組んでいくとのことです 。
<登壇者>
◇ゲスト
ポットキャスト配信ユニット「ハダカベヤ」より、IMALU 氏、メグ氏、なつこ氏
慶應義塾大学 SFC 研究所 上席所員/女性健康科学者 本田由佳氏
株式会社ワコール YOJOY 商品企画 一場 綾氏
◇ファシリテーター
くらしアプライアンス社 DEI・組織開発室 室長 小泉朱里
・ワコール 「YOJOY」
https://www.wacoal.jp/yojoy/