
きょう4月22日は、『よい夫婦の日』。毎年多くのカップルが婚姻届を提出する際に選ぶ人気の日。しかし2026年のカレンダーを紐解くと、この日は”最強の吉日”であると同時に、結婚においては「タブー」とされる日が重なるという、不思議なパラドックスが生じています。
2026年4月22日は「友引」と「天恩日(天の恩恵を受ける日)」が重なる“最強吉日”である一方で、結婚ではタブーとされる「寅の日」が重なっています。「寅の日」は金運には良いとされる反面、「元の場所に戻る」という意味合いから「結婚しても実家に戻ってくる=離婚」を連想させるため、古くから結婚には不向きとされてきました。
しかし最新の結婚トレンド調査によると、現代のZ世代カップルの間では、古くからの「六曜」や「陰陽五行説」などの吉凶に縛られない「合理的な婚姻届提出日選び」が主流になりつつあるといいます。
そもそも「六曜(ろくよう)」「陰陽五行説」とは?
日本の暦に深く根付いている「六曜」とは、その日の運勢を「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」の6種類で表したものです。中国から伝わった占いが起源とされ、日本では江戸時代以降、冠婚葬祭の日取りを決める際の指針として定着しました。
特に結婚においては、何事も円満に進むとされる「大安」や、喜び事を分かち合う意味を持つ「友引」が吉日として好まれる一方、最も凶とされる「仏滅」は避けられるのが長年の通例となってきました。
また中国の古代哲学である「陰陽五行説」と「干支(十干十二支)」が由来とされる開運日「天赦日」や「一粒万倍日」「寅の日」なども、暮らしに取り入れられてきました。
2026年4月22日は、この六曜で見ると吉日の「友引」にあたります。さらに、天の恩恵を受ける日とされる「天恩日」も重なる“最強ラッキーデー”です。一方で、前述した「寅の日」でもあることから、結婚する日としては選ばれづらいのです。
約半数が「六曜スルー」 Z世代の合理的な選択

かつて頭を悩ませたこうした暦の矛盾も、現代の若者たちの捉え方は変化しています。
ゼクシィの調査(2024年)によると、婚姻届を提出する日や挙式日を決める際に「六曜を重視しない」と回答したカップルは、約45%に達しました。2018年の調査(約38%)から6年間で7ポイント増加し、「カレンダーの吉凶に左右されない層」が増えていることが浮き彫りになっています。
背景にあるのは、Z世代特有の「タイパ(タイムパフォーマンス)」や「コスパ(コストパフォーマンス)」を重視する価値観です。あえての「仏滅」選びで「直前割」や「シーズン割」を活用し、数十万円単位で費用を抑えたり、「2(ペア・夫婦)」や「8(末広がり)」、11月22日(いい夫婦)など、語呂合わせや意味を重視し、「自分たちがポジティブに捉えられる理由を優先」したりする人々が増えているそうです
また、結婚式場口コミウエディングサイト『ウエディングパーク』によると、結婚式のスタイルも変化しているといいます。
・高砂(たかさご/新郎・新婦が座る席)はソファへ: かつては一段高い立派なメインテーブルに座るのが通例でしたが、現在はテーブルをなくした「高砂ソファ」が人気。ゲストとの物理的な距離を縮めるアットホームなスタイルが定着しているそうです。

写真提供:ウエディングパーク
・「ヒキタク」の普及: 「引き出物は重いほど感謝の重み」とされた時代から一転、現在は後日自宅に届く「引き出物宅配(ヒキタク)」が主流に。席に案内状やQRコードが置いてあり、ゲストは手ぶらで帰ることができます。ゲストの負担軽減が最優先されています。
・「ブラックドレス」の急増: 「黒は縁起が悪い」という概念を覆し、お色直しにシックな黒を選ぶ花嫁が急増。自分らしさやインパクトを重視する傾向が強まっています。

写真提供:ウエディングパーク
形式やしきたりを重んじた親世代に対し、自分たちの価値観や実利を優先するZ世代。2026年の『よい夫婦の日』は、そんな新旧の結婚観が交差する象徴的な一日となりそうです。


