
(C) 松竹株式会社
歌舞伎俳優の松本幸四郎さんと尾上松也さんが14日、東京・新宿区の新宿ピカデリーで行われたシネマ歌舞伎最新作『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』の完成披露上映会に出席。Wキャストで主人公・ライを演じた2人が、満員の観客を前に作品への熱い思いを語りました
2007年と2024年に上演された人気作がシネマ歌舞伎に
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本作は、歌舞伎の舞台を撮影し映画館で上映する『シネマ歌舞伎』シリーズの最新作。幸四郎さんが主演する『幸四郎版』が2026年1月2日に、松也さんが主演する『松也版』が1月23日に、それぞれ全国54館で公開されます。
『朧の森に棲む鬼』は、松竹と劇団☆新感線がタッグを組んだ『Inouekabuki Shochiku-Mix』シリーズのオリジナル作品として制作され、2007年に初演された作品。2024年11月から2025年2月にかけて、幸四郎さんと松也さんをダブル主演に再演されました。
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シェイクスピアの名作『リチャード三世』を下敷きに、源頼光による大江山の『酒呑童子伝説』をモチーフとし、嘘と欲望に支配される男の栄光と破滅の物語を描きます。初演時は幸四郎さん(当時は市川染五郎)が主人公・ライを演じました。『Inouekabuki Shochiku-Mix』では舞台機構を使った躍動感あふれる演出や、華やかな照明、迫力ある音響などが特徴で、スケールの大きなエンターテインメントとして当時話題となりました。
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ブレーキのない車のような役、憧れの役への高揚感
完成披露上映会では、悪役である主人公・ライのイメージから”悪い男”をテーマにしたワイルドなファッションで登場した2人による、息の合ったあいさつで幕を開けました。

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ライを演じた感想を問われると、幸四郎さんは「ブレーキのない車に乗って坂道を下っているような男。コントロールが効かないままどんどん突っ走って、体が引っ張られるような感覚でした」と、役柄の持つ抗いがたい衝動性を表現しました。

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一方、松也さんは2007年に幸四郎さんが同役を演じた公演に触れ、「稽古場でセリフを言ったとき、あのライのセリフを俺が言っている! という高揚感があった」と語り、長年憧れた役を演じる感動を明かしました。
Wキャストだからこそ生まれる、二つの異なる鬼

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幸四郎さんは、自身がかつて演じた2007年の舞台と比較し、「同じタイトルのお芝居でも、全く違う作品に仕上がっている」と断言。本作が新たな魅力を持つ作品として生まれ変わったことをアピールしました。
また、松也さんは「2人のライの方向性がすごく違っている。シネマ歌舞伎は個性を活かしながら作ってくださいましたので、きっと楽しんでいただけると思います」と述べ、ダブルキャストならではの2つのバージョンの違いが見どころだと語りました。

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イベント中盤では、事前にファンから募集した質問に答えるコーナーも実施。「地方公演の際の必需品は?」という質問に対し、幸四郎さんは「スーツケース5個と段ボール10箱くらい」と、大量の資料を持っていくことを告白。対する”靴好き”で知られる松也さんは「スニーカーは15足くらい持って行っていた」と明かし、互いの意外な一面に会場は驚きと笑いに包まれました。

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最後に幸四郎さんは、「シネマ歌舞伎は舞台を残す新たな道。生の舞台とはまた別の新作として楽しんでほしい。主役が違うとこんなに違いがあるのか、と感じました」とあいさつ。松也さんも「いろんなライ、『朧の森に棲む鬼』を見ていただきたいと思います」と締めくくり、イベントは観客の温かい拍手の中で幕を閉じました。
シネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』作品概要

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- 公開日:
- 幸四郎版:2026年1月2日(金)
- 松也版:2026年1月23日(金)
- 料金(税込): 一般 2,200円、学生・小児 1,500円 / ムビチケ 1,900円
- 作: 中島かずき
- 演出: いのうえひでのり(劇団☆新感線)
- 出演: 松本幸四郎、尾上松也、中村時蔵、坂東新悟、尾上右近、市川染五郎、澤村宗之助、大谷廣太郎、市川猿弥、片岡亀蔵、坂東彌十郎 ほか
- コピーライト: ©松竹株式会社


