
福島・いわき市のスパリゾートハワイアンズが16日、『リニューアル計画』記者発表会を開催し、常磐興産株式会社代表取締役会長の山本俊祐氏(写真右)と、取締役社長執行役員の関根一志氏が今後の展望など語りました。
「日本で一番おいしいハワイ料理を食べたければハワイアンズへ」

スパリゾートハワイアンズは15日、開業60周年を迎え、翌16日には記者会見で大規模リニューアル計画の詳細を発表しました。投資額は現時点で110億円以上に達する見通しで、2025年3月から2028年にかけて、宿泊・飲食・エンターテインメントの全域にわたる改装が進められています。
会見の冒頭、山本氏は今回のリニューアルの核となるビジョンを提示。山本氏は、創業当時の写真に写る「開放感」と「高揚感」を原点と呼びつつ、新たなターゲット層の拡大に意欲を見せました。

「開業当時のノスタルジックなハワイを再現すると同時に、今ハワイに行ったら体験できるような最先端のものを取り入れていきたい。首都圏の若い方々にも、最先端のブランドに触れたければ、あるいは日本で一番おいしいハワイ料理を食べたければハワイアンズへ、と思ってもらえるような世界観を作っていきます」(山本氏)
リニューアルの目玉の一つは、ウォーターパークのメインステージの刷新です。開業時の「プールに開かれたステージ」を再現するため、現在の構造の一部を撤去し、水や火を駆使したダイナミックな演出を導入します。
エントランス移設とDX化で「待たせない施設」へ

実務面での最大の変更点は、日帰り客用エントランスの移設と「顔認証」などの生体認証システムの導入です。現在、ホテルの正面にある入口を、駐車場に近い西側へと大幅に移動させるといいます。

関根氏は、「日帰りのお客様の動線を改善し、車を降りてすぐに入場できる形に変えます。また、生体認証を導入することで、ウェブでチケットを買えばスムーズに入場でき、館内での精算まで完結できるDX化を進めます。お客様を待たせない、快適なステイを楽しめる改装を目指しています」と、顧客利便性の向上を強調しました。

また宿泊施設においても、未活用スペースの客室化や、和室からベッド付き洋室への転換を進める。これにより、全館での定員は約2200名規模へと拡大。山本氏は「高齢の方もベッドを好むなど生活様式が変化している。定員を減らさず、より高いデザイン性の洋室化を進めていく」と、投資の狙いを語りました。
「山の灯を消さない」いわきの地から新たな歴史を
今回のリニューアルは、パートナーであるフォートレス・インベストメント・グループおよびアイコニア・ホスピタリティ・グループとの連携によって加速したものです。ロイヤリティプログラム『Go To Pass』の導入や、地元食材を活かした「食」の強化など、ソフト面での改革もすでに成果を上げています。

地元・いわき市出身である関根氏は、今回の刷新に特別な想いを寄せます。
「山の灯を消すことは、町の灯を消すこと。地域の雇用と未来を守るために始まったこの施設の歴史を重く受け止めています。昨日の60周年という節目を経て、今日から新しい歴史が動き出しました。ここ福島県いわきの地から、新しいハワイ文化を発信していきたい」(関根氏)
山本氏も、「やりたいことを話し合う中で、改装工事の範囲はどんどん広がっている」と明かし、現時点での110億円という投資額が、単なる修繕ではなく攻めの姿勢であることを強調しました。
「新しい歴史が動き出す。ハワイアンズ Ever Forward(常に前へ)」というキャッチコピーのもと、2028年春の新『フラ・ミュージアム』完成に向けて、東北を代表するリゾート施設はかつてない変貌を遂げようとしています。

リニューアル計画の主なスケジュール

- 2025年3月: ホテル客室改装、大型コーヒーロースター、大浴場アート導入
- 2025年5月: 新レストラン「グランドダイニング・パシフィック」オープン
- 2026年 春〜夏: 西側新エントランス、ティキバー、フードホール順次オープン
- 2027年 夏: ウォーターパーク新ステージ、砂蒸し風呂・岩盤浴、スプラッシュパーク
- 2028年 春: 新フラ・ミュージアム完成(計画の最終段階)
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